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オーダースーツの価格・クオリティーが決まる「4つの理由」


名刺交換などの際、オーダースーツをある程度仕立てられているだろう方から聞かれることがあります。
 
開口一番
ゼニア(生地の名前)だといくらですか?

 

ロロピアーナ、ドーメル、カノニコで仕立てるといくらですか?

 

 

この様な質問をいただきます。

 
複合的に判断されているのであればいいのですが、それだけで判断されている方も少なくない。

 

これは「生地」の値段しか考慮していないことになります。

 

 

正直それだけで価値基準が決まるほど単純ではありません。

 

様々な要素により価格、そしてクオリティーが変わります。

 

 

いわばステーキ屋さんをされている人に出会って、黒毛和牛のA4ランク100gのお肉いくらですか??

といきなり聞かれ安い、高い、良し悪しを判断されているようなものです。

 

それだけで値段や味は必ずしも決まりませんよね。

 

シェフの味付けや焼き加減、実績、お店の雰囲気や場所、多くの要素が含まれます。
また同じお肉の味付け焼き加減であったしても人によって評価は変わります。

 

自分の好みに合うか否か。

 

 

これはオーダースーツでも全く同じことが言えます。

 

オーダースーツテーラーはなかなか明確な差別化を図っているところは多くないので、消費者としても生地で判断せざるを得ないという点はあるかと思います。

 

 

 

そこで今回は下記についてお伝えします。

 

【オーダースーツの価格が決まる要素・クオリティーが決まる要素】

 

 

大きく分けると4点あります。

 

 

 

1.生地

 

2.オーダーの種類

 

3.縫製、仕立て

 

4.フィッターの技術

 
 
1、 生地
 
 
皆さんが普段注目されている生地。
まずは生地の素材(ウール、綿、ポリエステル、カシミアなど)。
同じウール素材であっても糸の太さ(スーパー120など)やブランドで大きく値段は異なります。
 
また同ブランドでも様々なラインやコレクションがあり値段の幅があります。
ですので、もしブランドの値段を正確に聞くのであれば「ゼニアのトロフェオ(シリーズ)」でいくらですか?
になります。

  

 
2、オーダーの種類
一口に「オーダースーツ」といっても様々な種類があります。
パターン、イージー、フルオーダー。
 
私は勉強も兼ねて様々なスーツテーラーに足を運びます。
先日伺ったテーラーでは、基本の型があり肩とバストのサイズは固定で調整できないタイプ。
いわゆるパターンオーダーでした。
 
バストはアームホールの作りなどとも連動しています。
自分にとってはアームホールが大きく合っていませんでした。
すると肩も合わず重く感じ、腕も非常に動かしづらいものでした。
気になっていてもそこは変えられません。
パターンオーダーだからです。

 

オーダーなのに妥協せざるを得なくなります。
近年増えている、数万円程度で仕立てられるリーズナブルなお店はこのパターンオーダーが大半です。

 

ちなみにそのテーラーは13万からのオーダーでしたが、パターンオーダーでした。

パターンの場合は調整できる箇所、数字にかなり制限があります。

そのモデルで合っていれば良いのですが、そうでないとなかなか完璧にフィッティングするのは難しくなります。

 

 

写真 2019-08-25 17 37 10

 ※こちらは本格的なオーダースーツ(フルオーダー)に用いられる「仮縫い」

仮縫いに関しては別途後述します。

 

 

3、縫製、仕立て
縫製する際には工場や職人さんが仕立てていきます。
仕立てのクオリティー、丁寧さ、技術力が大きく変わります。

 

中国や第三国の工場を使用していると工賃が安くなります。
他国の技術も向上していますが、やはり日本の技術は高いものがあります。
一言でいうと「非常に丁寧で正確」です。

 

また日本の中でもランクは様々あります。
これにより価格も大きく変わります。

 

弊社で使用している日本でも超一流の仕立ての方だと工賃だけで数万円上がります。

 

また良い生地を使用した際は、仕立てもクオリティーの高い所でないと本来の良さが活きてきません。
良い生地は繊細なものが多く扱いきれないからです。

 

ペーパードライバーがスーパーカーを乗りこなせないようなものです。

 

 

 

4、 フィッター
実はこれが一番大事だったりします。

 

フィッターとは採寸をしたりデザイン決めをする人のこと=店舗に行って接客をしてくれる人。

 

フィッターと相談しながら、どの生地を選定するか、どの様なデザインにするか決まります。
またオーダーであればもちろん採寸をします。

バストやウエストなど採寸した数値にはさほど差はありません(zozosuitを着て測る数値とほぼ同じです)

 

大事なのはそこからです。

バストが100だからジャケットのバスト上がりを何cmにするか。
太ももが60cmだから、スラックスの渡りの太さを何cmにするか。

 

これらをミリ単位で全て決めるのが「フィッター」です。

 

弊社であれば30カ所以上の数値を決めます。

 

 

写真 2019-08-25 17 40 51

 

よく聞かれるのが

オーダーで作ったけどサイズ感がイマイチ。
なんだかゆったりしてる。

 

これは数値決めに問題があります。

この数値を決めているのは基本的に測っているフィッターです。

(ゆったり気味なのは、失敗したくないという深層心理があります。

細い小さいのは大きくできないが、大きいものはある程度小さくできます。

それであればややゆとりを残して作った方が安全、だと思っているフィッターが多いのも事実)

 

 

この数値決めをいかに完璧に出来るか!

 

 

これが、フィッターの「腕の見せ所」

 

 

 

しかし実際、お客様のイメージ通り、
もしくはイメージを超えたものを仕上げるのは難しいことです。

 

多くの店舗では、お客様へのヒアリングが十分に行われていません。

 

自分で好みの生地を見つけ出せる方は極々わずかです。

 

多くのお客様は、生地をなんとなくで選び、なんとなく採寸されて、オプション決めて終わり。

 

フィッター側もそこまで深くはお客様に聞いていません。

 

 

そして、チェーン店や大型店、百貨店ではフィッターを指名するのも難しいです。

 

たまたま手が空いていた方が担当になる。

どの程度技術を持った方が担当になるかわからない。

 

シフトなどの関係上仕方ないことではありますが

「採寸時にフィッティングしたフィッター」と

「お渡しの時のフィッター」が別ということも往々にしてあります。

 

 

お客様は、サイズ感など細かい点が気になったとしても言いづらくなります。

むしろ言っても担当した人でないから、細かいニュアンスはわからない。

 

そして最初に担当した方が、お客様が着用してどの様なフィッティングだったかを確認できていない。

これでは次回にも活かされません。

そしてフィッターとして技術向上にも繋がりません。

 

私は毎回着用時にミリ単位で気になる点を記しています。

その積み重ねが技術になり、自信になりお客様に満足して頂けるものがお届けできる様になります。

 

 

ヒアリングなくして満足度の高いスーツなど作れません!!

 

 

同じ体型の方でも好みが違う。
年齢や職業、似合う色柄デザイン、見せたいイメージも違う。
これらを把握しなくてはなりません。

 

なんなら同じ要望でも生地によりゆとり量を変える必要性もあります。

 

これらを考慮せずに仕上げるのが「ネットでのオーダースーツ」です。

 

身体の数字が判明し、それに大体合ったサイズのスーツが仕上がります。

もちろん簡単にできリーズナブルで良い点も多々あります。

しかし普段オーダーで仕立てていて、自分にピッタリ合うものを着たい!という期待には答えられなかった。

 

いくら上質な素材、仕立ての良い縫製をしていたとしてもフィッターの腕が確かでないなら、自分に合ったスーツにはなりません。

 

 

スーツは[サイズ感が命]だからです。

 

 

 

サイズが合っていないと高級なスーツなんだろうけど、なんだか残念なんだよなぁ。
と思われてしまいます。

 

そうならない為には
確かな技術を持ったフィッターにお願いをすることが重要となります。

 

 

そして、料理人や美容師とも近いですが

トップスタイリストは[技術、実績、自信]もあり

その分価格も変動します。

 

 

 

 

 

以上の4点が、オーダースーツの価格やクオリティーが決まる基準です。

 

 

1.生地の種類
2.オーダーの種類
3.縫製、仕立て
4.フィッターの技術

 

 

もちろんこれ以外の要素(販管費など)も含まれてきますが大別すると上記になります。

 

これから秋冬を迎えスーツを心地よく楽しめるシーズン。

 

ぜひオーダースーツをお楽しみいただけたらと思います。

 
 
 
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