2023.07.31
【コーディネートの最重要アイテム・ソールの種類と特徴】
前回、革靴のデザイン10種類についてご紹介をし、
それらの特徴についてご説明しました。
【革靴の種類と特徴(後半)】
s-style-fashion.com/column/6225/
オーダーシューズを選ぶ際にアッパーはもちろんですが、
アウトソールの素材も革靴にとっては大変重要です!!
なぜなら、アウトソールの素材によっては、
せっかく素敵な靴を仕立ても
「天候によっては履けない」
「想像以上に滑る」などの
問題が生じることがあるからです。
しかし、ソールの違いについて、
詳しく知っている方は少ないようです。
今回は、代表的なソールであるレザーソールとラバーソールの
メリットとデメリットについて解説します。
1. レザーソール
2. ラバーソール
【レザーソールとラバーソール】
革靴のソールに使われている素材は、
大きく分けるとレザーとラバーの2種類です。
一般的にはレザーソールはビジネス、
ラバーソールはカジュアルで取り入れられる傾向にあります。
しかし、最近ではビジネス用途でもラバーソールに人気が集まっています。
1.レザーソール:ドレスシューズのスタンダード
古くから紳士靴のスタンダードであるレザーソール。
昨今は機能的なラバーソールにやや押され気味ではありますが、
その圧倒的な高級感とフォーマルさは唯一無二。
今なおスタンダードであり続けるには理由があります。
例えば、極めて優れた通気性や耐熱性など。。。
レザーソールのメリットとデメリットを詳しく解説します。
<メリット1>:通気性に富み、長時間履いてもムレにくい
レザーソール最大のメリットが、通気性に優れている点。
そもそも人間の体で足の裏が最も発汗すると言われています。
なので、通気性の悪いシューズだとムレやすく、季節を問わず不快に感じることも。
その点、レザーソールは通気性に富んでいるのでムレにくく、
長時間履いていても快適に履くことができるのです。
<メリット2>:ラバーソールにはない優れた耐熱性
亜熱帯と化している日本の夏は、
強い日差しと高温により、アスファルトの温度もグンと上がります。
そこで活躍するのが耐熱性に優れたレザーソール。
アスファルトの熱によってシューズないの不快さが増すことを防ぐことができるうえ、
ゴムのように溶けてしまう心配も無用です。
<メリット3>:弾力性が高く、履きこむほどに足に馴染んでいく。
履く人の好みにもよりますが、
レザーソールはしなりが良く、足馴染みが良いのも特徴。
履きこむほどに自分の足に合っていくので、
育てる楽しみも味わえます。
長年愛用することが前提の革靴において、
レザー製のソールは理に叶っていると言えるでしょう。
<メリット4>:なによりレザーソールは見た目がかっこいい!
最後に見た目について。
ソールがレザー製だとアッパーとの一体感が出て、
より品格ある足元を構築できます。
レザーソールならではのカツカツと小気味良い歩行音も、
ラバーソールにはない魅力だと思います。
<デメリット1>:雨に弱くて滑りやすい
レザーが雨に弱いのはご存じかと思いますが、
特に路面との接着面であるソールは負担が大きいんです。
しかも、濡れたまま放置してしまうと、
最悪の場合はカビが生えてしまうことも。。。
また、ソール面に凹凸がなくてフラットゆえ、
例えば駅のホームや階段などでは滑りやすいという欠点もあります。
<デメリット2>:雨で濡れた場合はメンテナンスが必須
レザーソールを濡れたままにするとカビが生えてしまいます。
それを回避するためには、
きちんと乾燥させるだけでなく、メンテナンスも必要不可欠。
なので、メンテナンスを面倒に感じるという人は、
レザーソールは避けた方が良いかもしれません。
ラバーソール:耐久性に優れ、雨にも強い
少し前まではラバーソールの「革靴=見た目がイマイチ」というイメージがありましたが、
最近では多くのブランドの採用されており、ルックス面も飛躍的に向上。
レザーソールが不得意とする部分を補う機能を持っていることもあり、
今や一般的な靴底としての地位を確立しています。
もちろん、ラバーソールにもデメリットはあるので、
ソールの素材を選ぶ際の参考にしてみてください。
<メリット1>:耐水性に優れているので雨の日でも安心して履ける
ラバーソールの大きなメリットは、耐水性に優れている点でしょう。
水が染み込まないので雨の日でも履くことができ、
かつ靴の中が濡れる心配も無用。
加えて、靴底が濡れた場合にもメンテナンスする手間を省けるので、
お手入れが苦手という人におすすめの素材なのです。
<メリット2>:ラバーゆえにグリップ力が強くて滑りにくい
雨の日でも滑りにくいところがラバーソールの機能的になメリット。
しかもラバーソールのほとんどに凹凸が刻まれているので、
レザーソールには優れたグリップ力を手に入れられます。
クッション性も高いので、快適な履き心地が味わえますよ。
<メリット3>:レザーソールに比べ、張り替えが安価
革靴を長く履くためには、定期的なソールの張り替えが必須です。
値段が張るからとソールがダメになるギリギリまで履いてしまうと、
靴自体の劣化を早めてしまうことも。
その点において、ラバーソールは比較的リーズナブルに張り替えることができるので安心です。
<メリット4>:履き始めから履き心地の良さを感じられる。
レザーソールは履くほどに足に馴染んできますが、
その過程を不快に感じてしまう方もいるでしょう。
逆にラバーソールは最初からしなりが良く、
クッション性にも飛んでいるので抜群の履き心地を味わうことができるのです。
なので、革靴初心者もチャレンジしやすいはずです。
<デメリット1>:水を通さない反面、通気性が悪くてムレやすい
ラバーソールの優れた耐水性は、時にデメリットになることも。
それは通気性が悪く、
靴の中がムレやすいと感じてしまうところです。
湿度の高い夏や足裏に汗かきやすい人は、
特に不快に感じることが多いかもしれないです。
<デメリット2>:レザーソールよりもフォーマル度は低い
最近はラバーソールでもドレッシーな顔つきの革靴も増えていますが、
フォーマル度においてはレザーソールよりも下に位置付けられています。
カジュアルシーン・ビジネスシーンでは問題なく取り入れられますが、
冠婚葬祭にはあまり適していないので注意しましょう。
【用途に合わせて最適なものを選ぼう】
レザーソールとラバーソールを比べてみると、
それぞれ良さがありますよね。
なので、どちらかに優劣をつけるのではなく、
用途や着こなしに合わせて使い分けるのがスマートだと思います。
例えば、同じビジネスシーンでも晴れの日はレザーソール、雨の日はラバーソール。
天候によって使い分けると、それぞれの魅力をより実感できるかもしれません。
【レザーソールをカスタマイズするのもおすすめ】
レザーソールの滑りやすさや傷つきやすさが気になる方は、
それらをカバーしてくれるカスタマイズがおすすめです。
ハーフラバーやトゥスチールを取り入れることで、
レザーソールの使い心地を自分仕様にアレンジできます。
試してみたくなったら、近くのリペアショップに持ち込んでみましょう。
<レザーソール最大の欠点をカバーするハーフラバー>
雨に弱くて滑りやすいというレザーソールの欠点を緩和し、
ソールの長寿化にもつなげられるのが、
前半分のみにラバーを貼り付けたハーフラバーです。
雨が染み込まないのでカビも生えづらく、
ラバーだけを張り替えられるのも利点。
ただし、レザーソールならではの返りの良さやムレにくさなどの
長所が半減してしまうことも覚えておきましょう。
<つま先の削れが気になる人はトゥスチールで補強>
トゥスチールはソールのつま先側につける金属板のこと。
このメリットはつま先が削れにくくなるだけではなく、
ハーフラバーを貼り付けている場合は、その剥がれを防ぐこともできます。
ただし、一方でスチールは水で錆びやすく、
また滑りやすくなるというデメリットも。
【S-style のオーダーシューズ】
S-styleのオーダーシューズは、
全部で10種類のデザインからお好きなデザインをお選びいただくことが可能です。
その他にも
・⾰の種類:30種類
・デザイン:10種類
・インソールの⾊味:8⾊
・ソール:10種類
と、あなたのニーズに合わせて⾃由⾃在にカスタマイズ可能です。
まさに世界に⼀⾜のあなただけのオーダーシューズの製作が可能です。
【まとめ】
本記事では革靴のソール2種類についてご紹介をしました。
オーダーメイドの靴であればフィット感、デザイン性、その他の⾯で
既製品が及ぶことはなく、1度履いたらその良さの虜になることは間違いありませんが、
そのソールによっては用途が変わってきてしまいます。
当社のスタイリストは皆様が履いていきたい場所やコーディネートに合わせた
最適なご提案させていただきますので、
オーダーシューズを作ったことが無い⽅はもちろん、すでに作ったことがある⽅も、
是⾮1度、S-styleのオーダーシューズをお試しください。
無料相談も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
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