2023.06.26
【大人の品格・タキシードの正しい装い】
男性がフォーマルな場に出席する際、最も代表的なスタイルが[タキシードスタイル]です。
大人の男性であれば、一着は持っておきたいマストアイテム。
タキシードを着用することにより、男性の立ち居振る舞いや雰囲気が品格高く感じられるため、
結婚式、パーティーや式典など、フォーマルな場にふさわしいとされています。
最近リアル開催でのイベントなどが増え、タキシードを着用する場面が増えてきました。
タキシードスタイルには様々なコーディネートやアイテムが存在します。
今回は、タキシード着用の上でこれだけは知っておきたい必須アイテムをご紹介します。
1.タキシード
2.ベストもしくはカマーバンド、サスペンダー
3.ウイングカラーシャツ
4.蝶ネクタイ、カフスリンクス
5.エナメルシューズ
1.タキシード
タキシードとは、具体的には拝絹付きの衿を特徴にする、シングル一つボタンのシンプルな背広式ジャケットと側章付きのトラウザーズからなる上下服の事をいいます。
ちなみに結婚式で新郎が着用することの多い「ロングタキシード」や色物の「ファンシータキシード」。
これらは日本独自の文化です。
海外でタキシードと言えば画像にあるようなタキシードを指します。
タキシードジャケットの襟デザインは、「ピークドラペル」か「ショールカラー」が多く見られます。
先のとがった「ピークドラペル」は、フォーマルシーンにふさわしいドレッシーでエレガントな仕上がりで
鋭角な衿先は男性らしい意思の強さや凛々しさを表現できます。
ディテールで押さえるべきポイントは、ノーベントでフラップ無しの両玉縁ポケットであること。
仮にフラップがついていたとしてもポケットの内側にしまっておくことをオススメします。
背中のベントは、切れ込みのない「ノーベント」が最もフォーマルです。
「トラウザーズ」はジャケットと揃いの素材が正式で、脇には「側章」と呼ばれるシルク地のテープをあしらった1本の線が入ります。
トラウザーズの穿き方としては、ベルトループを使用せずにサスペンダーを使って穿く事が正式なものとされていますが、最近ではベルトで穿く事も多くなっています。
裾は、折り返しのないカフレスと呼ばれるシングルカット上げが正式なものとなります。
また、素材はウールが一般的ですが、特別な場合にはシルクやサテンを使用したものもあり、黒、ネイビー、グレーといった暗めの色合いのものが多いです。
なお、フォーマルの着こなしには昔からの厳格なルールがあります。
タキシードの着こなしを理解する上でも知っておくことは重要ですので、以下の4つのカテゴリーはチェックしておきましょう。
タキシードはファーマルの世界では「準礼装」に該当します。
- 昼間正礼装・・・昼間の最も格式高い場で着用するフォーマルウェアの事を指し、モーニングコートなどがこれに該当します。
- 夜間正礼装・・・夜間の最も格式高い場で着用するフォーマルウェアの事を指し、イブニングコートなどがこれに該当します。
- 夜間準礼装・・・正礼装の次に格式の高いフォーマルウェアの事を指し、タキシードやディナージャケットなどがこれに該当します。
- 略礼装・・・・・礼服の中では最も格式の低いフォーマルウェアのことを指し、ブラックスーツなどがこれに該当します。
2.ベストもしくはカマーバンド、サスペンダー
タキシードには「ベスト」か「カマーバンド」を合わせます。
カマーバンドは、ベストの代用品として使用されるアイテムで、光沢のある生地、上向きヒダが特徴。
基本的に色合わせや素材感はボウタイと揃えますが、格式を求める場ではブラックが相応しいでしょう。
特にドレスコードに「ブラックタイ」と指定がある場合は、黒の蝶ネクタイ・カマーバンドで合わせます。
サスペンダーは、パンツのシルエットを整える効果があり、フォーマル度の高いアイテムです。
色は黒の他、パールグレイやライトグレーの無地タイプのものがオススメです。
3.ウイングカラーシャツ
タキシードに合わせるシャツも重要で、定番は白のブロード生地。
さらにクラシックなスタイルを目指すなら、「ウィングカラー」と呼ばれる先端が少し折れた立ち襟のデザインのものがオススメです。
袖は折り返しがある「ダブルカフス」が基本です。
イカ胸、プリーツ、ヒダ入りなど様々な名称で呼ばれるタキシードのシャツですが、実際に見える部分は胸元周り。
そこに、プリーツを入れることでドレッシーな雰囲気が出せます。
4.蝶ネクタイ、カフスリンクス
タキシードを着用する際のシャツの袖はダブルカフスが基本となるため、カフスリンクス(カフスボタン)を付けます。
黒蝶貝や黒真珠、オニキスなどの黒×シルバーのものの他、パールなどの白い装飾品でも華やかな印象となります。
また、黒のタキシードには黒の蝶ネクタイを合わせるのがフォーマルな装い。
バタフライ、セミバタフライ、ストレートエンド、ポインテッドといった種類があります。
5.エナメルシューズ
最後に、タキシードスタイルに欠かせないのが「靴」です。
黒色の編み上げシューズが定番ですが、美しい光沢を持った「エナメルシューズ」もおすすめ。
フォーマルなエナメルシューズは、光沢のある革を使っているのが特徴です。
また、他のシューズに比べてシンプルで洗練されたデザインが多いのも特徴の一つです。
フォーマルなシーンでの着こなしには欠かせないアイテムと言えます。
足元までキチンとまとめることで、全体的な印象を格上げすることができます。
男性のフォーマルスタイルは、タキシード、シャツ、カフス、靴などを上手に合わせることで、堂々とした雰囲気を演出することができます。
大切な場に出席する際は、ぜひこのスタイルを参考に、華やかな装いを楽しんでください。
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